プラセンタでアレルギーが改善!アレルギー症状が起きる可能性は?

アレルギーが原因で起きるかゆみや発疹、じんましん。
また、くしゃみや鼻水などが起きる花粉症もアレルギー症状のひとつです。
体質だから仕方ないと思っている方も多そうですが、体質を改善することでアレルギー症状は改善されると考えられています。
そこで注目されているのが、自然の万能薬と言われる「プラセンタ」です。
この記事では、プラセンタとアレルギーの関係をご紹介していきます。
アレルギーはなぜ起こる?
はじめに、アレルギー発症の仕組みを解説します。
アレルギーは免疫反応のエラーで起こる
「免疫」という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。
人の身体にはウイルスや細菌などの異物が入ってきた際、体内に「抗体」が作られます。
このように、体内に侵入した異物を撃退する仕組みのことを免疫といいます。
この仕組みのおかげで、はしかやおたふく風邪などの病気は1度かかると2度目以降は症状が出なくなるのです。
ところが、食べ物や花粉などの無害な物質に対して、身体が過剰に反応してしまうことがあります。
免疫機能が過剰に働いてしまい、身体にとって悪影響を及ぼしてしまうことを「アレルギー」と呼びます。
特にアレルギーを引き起こしやすい物質のことを「アレルゲン(抗原)」といいます。
一口にアレルギーといっても、その種類はさまざま。どのアレルゲンにどれほどのアレルギー反応を起こすのかは人それぞれです。
アレルギーの主な原因
アレルギーの原因は日常の中に潜んでいます。ここでは、代表的なアレルゲンをご紹介します。
●食べ物
食物アレルギーを引き起こすアレルゲン食品は鶏卵、牛乳、小麦の割合が高く、そのほかにエビやカニなどの甲殻類、バナナやキウイフルーツなどのフルーツ、そば、ピーナッツなどがあります。
食べてから約1時間後、遅くとも4時間以内に症状があらわれます。
特に乳幼児に多く、成長するにつれて症状が緩和する場合もあります。
●蜂毒
蜂の毒液は、1回の蜂刺されでもアレルギー反応を起こす危険があります。
蜂に刺されてから短時間で症状があらわれるのが特徴で、日本では年間20人ほどが亡くなっています。
●薬物
ペニシリンなどの抗生物質、消炎鎮痛薬、抗けいれん薬、痛風治療薬などもアレルギーの原因です。薬物過敏症と呼ばれることもあります。
●ラテックス(天然ゴム)
ラテックス(天然ゴム)製品に触れることでアレルギー反応が起きる場合があります。
ラテックスアレルギーのある方は、共通抗原性をもつバナナ、アボカド、キウイなどにもアレルギーを起こすことが知られています。
●金属
ニッケルやクロム、コバルトなどの金属が原因でアレルギー反応が起こります。
通常、チタンやサージカルステンレス、プラチナはアレルギー反応が出にくいといわれています。
●運動
運動が引き金となって起こるアレルギー症状です。
特定の食物を食べてから運動をした時にだけアレルギー反応が起きる「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という特殊なタイプもあります。
●動物
動物の毛、ふけ、唾液、糞尿が原因で起こるアレルギー反応です。
これまでペットを飼っていた人でも突然発症することがあります。
代表的なアレルギー症状
アレルギーの多くが、アレルゲンが体内に入った直後から数時間以内に症状が出る「即時型」です。
また、アレルギーの症状は1度に複数みられる場合があります。
- じんましん
- かゆみ
- 皮膚が赤くなる
- まぶたが腫れる
- 唇、舌、口の中が腫れる
- 息切れ
- せき
- くしゃみ、鼻水
- ゼーゼー、ヒューヒューする呼吸音
- 血圧の低下
- 腹痛
- 嘔吐 など
原因が分からないけれど症状が頻繁にあらわれるという場合は、もしかするとアレルギーかもしれません。
花粉や食べ物などある程度原因が思い当たる場合は、特定のアレルギーを検査する方法もあります。
気になる症状が続く場合は、医療機関にてアレルギー検査を受けることをおすすめします。
プラセンタがアレルギーに効く理由
美容業界だけでなく医療業界からも注目を集めている「プラセンタ」には、アレルギーを抑える効果が期待できます。
プラセンタは「胎盤」の抽出物のこと
哺乳類の胎盤から有効成分を抽出したエキスのことをプラセンタといいます。
胎盤は女性の身体にもともと備わっているわけではなく、着床してから作られて母体と胎児をつなぐ役割を担います。
胎盤には豊富な栄養素に加え、細胞分裂を促進する成長因子(グロスファクター)が含まれています。
胎児がわずか10ヶ月という短期間で約3kgもある赤ちゃんへと成長するのは、胎盤のおかげなのです。
胎盤は役目を終えると出産とともに排出されますが、この胎盤を利用したのがプラセンタです。
プラセンタを摂取することで美容や疲労回復などいろいろな効果が期待でき、花粉症などのアレルギー症状にもよく効くといわれています。
プラセンタの抗アレルギー作用
プラセンタに含まれる成長因子には、細胞の修復や再生を促す働きがあります。
この働きがアレルゲンを異物とみなして攻撃する免疫の機能を抑えてくれるため、アレルギー体質の改善が期待できます。
プラセンタの免疫力を高める作用
プラセンタには自然治癒力や免疫力を高める作用があり、ウイルスに負けない身体を作り上げることができます。
過敏になった免疫細胞を制御する上、くしゃみや目のかゆみの原因となる「ヒスタミン」の放出も抑制してくれるので、花粉症などのアレルギー症状を和らげてくれます。
プラセンタでアレルギーが起きる可能性は?
プラセンタでアレルギー反応が起こる可能性はあるのでしょうか?
重大な副作用は報告されていないが……
プラセンタ注射による重大な副作用は、これまで一度も報告されていません。
プラセンタは人の身体にもともと備わっている栄養を原材料としているため、副作用の心配が非常に低いといわれています。
重大な副作用は起こっていませんが、稀にプラセンタに含まれる成分に対して抗体をもっている方がおり、アレルギー症状があらわれることがあります。
プラセンタ注射後に注射部位周辺の腫れや、全身に蕁麻疹または発疹があらわれた場合は、ただちに医療機関に相談するようにしてください。
プラセンタを本格的に摂取していく前にアレルギー検査を受けることもできるので、アレルギー体質の方は事前に医師に相談するようにしましょう。
プラセンタ食品は原材料に注意!
プラセンタ注射以外の摂取方法としては、プラセンタサプリやプラセンタドリンクがあります。
これらは薬ではなく食品のため、副作用は基本的にありません。
しかし、美容を目的とするプラセンタ食品などは、プラセンタ以外の成分が配合されているものも多いのが現状です。
食品衛生法により、「アレルギー物質を含む食品の表示」が義務付けられています。
特に食べ物アレルギーがある方は、購入前に原材料をしっかり確認しておくようにしましょう。
まとめ
プラセンタには、身体の生理的機能をコントロールして正常化する働きがあり、抗アレルギー作用や免疫力を高める効果によってアレルギー症状の改善も期待できます。
プラセンタ自体はアレルギーを起こしにくい成分ですが、稀に抗体を持っている方もいます。
アレルギー体質の方は事前に医師に相談したり、安心して使える商品選んだりすることが大切です。
プラセンタを上手に取り入れて、つらいアレルギー症状から開放されましょう!