珍しい『鹿プラセンタ』は他の動物由来プラセンタと何が違う?

美肌・美髪・シワやたるみの改善など、優れた美容効果から高い人気を誇るプラセンタサプリメント。
『プラセンタサプリ』と一言でいっても、使用されているプラセンタにはさまざまな種類があるのをご存じでしょうか。
少し変わったところでは最近登場した『鹿プラセンタ』もあり、注目を集めています。
今回は鹿プラセンタを中心に、動物由来のプラセンタについて詳しくお話していきましょう。
話題のプラセンタ。一体どんな成分なの?
美容サプリメントで用いられているプラセンタとは動物の「胎盤」のことです。
プラセンタは哺乳類が胎内で子どもを育てる際、栄養や酸素を送る重要な役割をしている器官で、出産のあとに排出されます。
排出されるため不要なものと思われるかもしれませんが、実はプラセンタには豊富な栄養成分が含まれています。
そのことから、ヒト以外の動物は出産による身体のダメージを回復させるため、本能的に食べてしまうそうです。
具体的には下記のような成分が含まれています。
・たんぱく質とアミノ酸
└ハリのある美肌・つややかな美髪には欠かせない成分で、健やかな身体づくりを促進します。
・活性ペプチド
└美肌・美髪だけでなく筋肉や内臓など、身体の内部の健康を促進します。
・ムコ多糖類(グリコサミノグリカン)
└水分を身体に蓄える働きを持っています。また、老廃物の排出を促す成分でもあります。
・ミネラル
└体内では生成できない必須の成分、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム(鉄分)が含まれています。
体の健康維持に役立ちます。
・成長因子(グロースファクター)
└たんぱく質の一種であり、年齢を重ねることによって働きが弱まった細胞を活性化させてくれます。
それにより若々しい印象を与える効果が期待できます。
この中でも成長因子(グロースファクター)は、動物由来のプラセンタのみに含まれており、優れた美容成分として注目を集めているのです。
プラセンタにはEGF(上皮細胞増殖因子)、HGF(肝細胞増殖因子)、FGF(線維芽細胞増殖因子)の3つの成長因子があり、これらがバランス良く含まれている組織は希少だといわれています。
プラセンタの種類を解説!動物由来のプラセンタ
市場で「プラセンタサプリメント」といえば、哺乳類の動物を用いたサプリメントが主になっています。
もちろん人間も哺乳類であるため、ヒト由来のプラセンタも存在しています。
しかし、ヒト由来のプラセンタは医療用として用いられており、美容目的で使用されるのは豚・馬・羊のような動物由来が主になっています。
鹿プラセンタに関しては後述するとして、他の動物の特徴について簡単に説明をしていきます。
豚プラセンタ
動物由来のプラセンタの中でも、最もメジャーなのが豚です。
豚は他の哺乳類と比較して出産回数は年2回と多く、1回の出産で複数の子どもを生みます。
そのため、プラセンタ(胎盤)を採取することが容易であることから流通数が多く、サプリメントの値段も他の動物よりも抑えることができるという特徴があります。
しかし、たくさん流通しているからこそ、品質にばらつきがあることも否めません。
豚プラセンタの品質を見分ける目安としていただきたいのが、「SPF(Specific Pathogen Free=特定の病原体をもっていない)」であるかどうかです。
日本SPF豚協会で定められた基準を合格した豚に与えられるもので、抗生物質を与えずに飼育するといった細かな飼育方法が定められており、合格するには狭き門になっています。
きちんと管理された環境で飼育されている豚のため、プラセンタにも不純物が混じりにくく、高い品質のものになっているでしょう。
他にも「JHFAマーク」も一つの基準になります。
日本健康・栄養食品協会の品質規格基準を満たしたプラセンタエキスを使用しており、さらに品質管理や安全性をクリアしたものだけがマークを掲げることができるのです。
「SPF」、「JHFAマーク」を確認することで、高品質の豚プラセンタを選べるはずです。
馬プラセンタ
豚プラセンタの次にメジャーなのが、馬プラセンタです。
馬由来のプラセンタは豚と比較すると、アミノ酸保有量は1.2~1.5倍といわれています。
また、馬の体温は他の動物と比べて高いこともあり、寄生虫が繁殖しにくい特徴を持っているため、感染症に強いのです。
そのため、抗生物質や予防接種といった薬害汚染を受けることが少ないのも、馬プラセンタの特徴といえるでしょう。
このように魅力的なメリットの多い馬プラセンタですが、唯一のデメリットは価格の高さがあります。
馬プラセンタで用いられる馬は、そのほとんどがサラブレットです。
血統がはっきりしており、品質や栄養管理も徹底されているため、大量に採取することができません。
そのため、馬プラセンタを用いたサプリメントは高額になりやすいです。
また、ごく少量しか用いていないにも関わらず馬プラセンタサプリメントとうたっている商品もあり、購入前に純度を確認する必要があるでしょう。
羊プラセンタ
日本よりも、ヨーロッパ諸国で人気の高いプラセンタエキスです。
羊も馬と同じく病気に強い動物であり、薬害汚染を受けることが少ないため、安全性が高いといわれています。
日本国内で出回っている量が少なく、豚プラセンタよりも高額になる傾向があるでしょう。
羊プラセンタの特徴としてアミノ酸組織が人間に近いために、体に浸透しやすいといわれています。
海洋性プラセンタの特徴
海洋性の言葉からイメージする通り、海の生物から採取されたプラセンタエキスです。
海の生物は一部を除いて哺乳類ではないため、厳密にはプラセンタ(胎盤)ではありません。
しかし、プラセンタによく似た成分を持つ卵巣膜が『海洋性プラセンタ』と呼ばれているようです。
イクラを包んでいる薄い膜を想像すると分かりやすいかもしれません。
豊富なアミノ酸、ヒアルロン酸、コラーゲンを含んでいますが、動物由来のプラセンタとは異なり、成長因子(グロースファクター)は持っていません。
植物性プラセンタの特徴
海洋性と同じく、もちろん植物にも胎盤は存在していません。
その代わりに種の周りにある胎座という部分にプラセンタと似た成分が含まれているようです。
その部分を用いたものが『植物性プラセンタ』と呼ばれています。
具体的にはメロンやカボチャを半分にカットした際、真ん中にある種を包んでいるワタの部分です。
胎座には種を成長させ、発芽をさせる役割があり、アミノ酸、ビタミン、ミネラルが含まれています。
しかし、海洋性プラセンタと同様に、成長因子(グロースファクター)は含まれていません。
細胞を活性化させるアンチエイジング効果を狙うのであれば、動物由来のプラセンタを併用する必要がありそうです。
さまざまな種類があるプラセンタ。その中でも珍しい『鹿プラセンタ』とは?
先ほど動物由来のプラセンタをご紹介しましたが、珍しいものでは『鹿プラセンタ』も存在しています。
鹿プラセンタとはその名の通り、鹿の胎盤(プラセンタ)から抽出されたエキスや純末のことで、豚や馬と同じくサプリメントで摂取できるものです。
なぜ哺乳類の中でも鹿なの?と疑問に感じる方もいるかもしれませんが、それは「免疫力」にあります。
鹿は優れた免疫力を持つ生き物で、一年を通して病気にかかることが少ないのです。
そのため、ワクチンや抗生物質を摂取する必要がなく、より安全で純度の高いプラセンタ成分が簡単にサプリメントにできると、美容業界で注目を集めています。
『鹿プラセンタ』の効果は?他の動物由来プラセンタと差はあるの?
珍しい鹿プラセンタの効果ですが、他の動物由来のプラセンタと比較すると効果はそう大きく変わりません。
美肌・美髪効果や若々しさを与え、成長因子(グロースファクター)を持つプラセンタという点では他と変わりありません。
違いとして挙げられるのが、人間の身体への馴染みやすさです。
豚や馬よりも人間の平均体重に近い鹿のプラセンタは、アミノ酸の構成がより近く、ヒトのプラセンタに近いのです。
そのため、サプリメントにした際に鹿プラセンタは身体に馴染みやすく、効果を実感しやすいといわれています。
人間のカラダに馴染みやすい『鹿プラセンタ』。副作用はある?
鹿プラセンタはより身体に馴染みやすく効果が期待できる一方で、気になるのが副作用です。
馴染みやすいからこそ何か悪い影響が出てしまうのではと不安になりますが、とくに人体に悪影響を及ぼすことはないといわれています。
プラセンタはそもそも人の身体からも排出されるもので、アレルギー反応の少ない成分で構成されているため、過剰に心配をする必要はなさそうです。
ただしごくまれにアレルギー反応や、気分の不快感といった不調を感じることもあるので、そういったときには直ちに使用をやめ、医師に相談しましょう。
ちょっとした疑問……『牛プラセンタ』がサプリメントに用いられないのはなぜ?
鹿プラセンタをはじめ、豚、馬といった動物性プラセンタが美容成分として用いられています。
そこで気になるのが、牛プラセンタの存在です。
豚にならんで家畜動物としてメジャーな上に、もちろん牛も哺乳類です。
それにもかかわらずなぜ牛プラセンタがサプリメントに用いられないのかというと、狂牛病(BSE)が原因として挙げられます。
以前は牛プラセンタも美容に用いられていたこともありますが、狂牛病の発生により、日本国内での製造・販売はされていません。
狂牛病の発生に関して羊が関与しているという説もあります。
そのため、羊プラセンタも国内での製造はされておらず、オーストラリアヤニュージーランドといった狂牛病が発生しなかった地域より、輸入された成分やサプリメントが販売されているでしょう。
羊だけでなく、プラセンタサプリメントを服用する際には原産国もあわせてチェックしてみましょう。
プラセンタを摂取したい!どんな方法があるの?メリットとデメリット
鹿プラセンタをはじめプラセンタを摂取したい場合、主な方法としては「注射(皮下または筋肉注射)」と「サプリメント」があります。
注射は美容系のクリニックや最近では不妊治療がメインのクリニックでも、自費診療扱いで打つことができます。
もちろんプラセンタの注射をするたびに来院する必要があり、価格の相場としては1回あたり1.000円から1.500円程度です。
頻度としてはプラセンタ注射が初めての場合、まず1か月は週に1~2回の頻度、その後は少しずつ回数を減らしていき、最終的に月1回程度に定着させるといったかたちになるでしょう。
この回数を通院するのは時間的にも経済的にも厳しいかもしれませんが、効果を実感するまでの期間が短いといったメリットがあります。
「サプリメント」の場合は毎日決まった量を服用するだけです。
経済面ではサプリメントの価格にもよりますが、多くの場合はプラセンタ注射よりも費用を抑えられるのでしょう。
また、通院する必要がないため時間的な制約も少なくなり、続けやすいのがメリットです。
しかし注射と比較した場合、プラセンタサプリメントの方が効果を実感できるまでに時間がかかるといった特徴があります。
プラセンタサプリは成分と続けやすさで選ぶ。人気のサプリメントの中身をチェック
手軽で続けやすいのがプラセンタサプリメントの特徴です。
ただ、実際にどのような成分が含まれているのか、そしていくらくらいかかるのかが気になっている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、数あるプラセンタサプリメントの中でも人気の『母の滴 プラセンタEX』を一例としてご紹介していきましょう。
『母の滴 プラセンタEX』は楽天市場年間ランキング(2015年、2016年)のプラセンタ配合部門、プラセンタ配合ドリンク部門で1位を獲得し、累計16.380.400カプセルを突破している実績のあるサプリメントです。
馬プラセンタが用いられており、栄養成分を壊さずに粉末状にされているため、純度は100パーセントと高品質。
さらに徹底した衛生管理のもとで製造されており、毎日続けても安心の無添加・無着色になっています。
気になる価格は、1袋60粒入りで4.500円(税抜)で、1日1粒ならば60日分、2粒ならば30日分です。
3袋購入で1.500円(税抜)相当の20粒がつき、5袋購入で60粒の本品(4.500円(税抜))が1袋ついてくるので、まとめ買いをするととてもお得になっています。
高品質で安全なサプリメントが、続けやすい価格で手に入るのはうれしいですね。
まとめ
最近注目されている鹿プラセンタは、動物由来のプラセンタの一種です。
他のプラセンタと同様に副作用の心配も少ないだけでなく、人間の身体に馴染みやすい特徴を持っています。
美容成分が豊富に含まれたプラセンタは、サプリメントならば手軽に摂取することが可能です。
最近肌や髪の質感が気になるといった方は、ぜひ取り入れてみてください。